こんにちは!STORYZ編集長小林です。
2/16-17小豆島バスケ公式戦に向けて「小豆島アローズ」として準備に奔走している一人、スポーティーズの余島慶子さん(以下、けいこさん)にお話をききました!
ー公式戦まであと2週間切りましたね!通常のフレトピアの業務やスポーティーズの業務がありながら、公式戦では出演者・企画周りや小豆島チアーズのまとめ、チケット営業活動‥と大忙しなけいこさん!そこまでけいこさんを突き動かしているものって、なんでしょう?
けいこさん:<香川ファイブアローズの選手に満員の会場で試合をしてもらいたい!>っていう思いは強いです。ここ最近チームが負けているので、小豆島開催が盛り上がることでチームの雰囲気が盛り上がっていったら嬉しいし、そのために満席にしたい!と思っています。
ー香川ファイブアローズによるバスケアカデミーが始まってから、スポーティーズにどんな変化がありましたか?
けいこさん:子どもたちのバスケの向上はもちろんだけど、選手・子供たちの笑顔がたくさん溢れていますね。子どもたちがドキドキ・ワクワクしながら通ってくれているのも伝わってきます。
ー前回の小豆島バスケ公式戦は両日満員でしたが、当時は満席になるだろう、っていうのは見えていたのでしょうか?
けいこさん:満席になるなってぜんぜん見えてなくて、チケット販売担当として毎日数字で確認できるからこそ、試合前は「満員になるかな・・・」って不安で押しつぶされそうでした。
ーそんな不安な中でも満席にしたい!という思いで一人ひとり声をかけながらチケット販売してくれたと思うのですが、どんな風に不安な気持ちと戦っていたのでしょう?
けいこさん:もともと子供の頃からスポーツ少年団で剣道をしていたのもあって、負けん気が強いっていうのはあると思います。剣道をやっていたときは「一度負けた選手には絶対に負けない!」と思って猛練習していました。
ー「ぜったいにこうする!」と思ったら突き進んで努力するタイプだったんですね。普段やさしいけいこさんの、時々見える強さのヒミツがちょっとわかった気がします。
ー2017年5月頃の小豆島スポーティーズ準備段階から、べーさん(渡部)に引っ張られてけいこさんや私は動いてましたよね。3人ともほぼ初対面で、今後何がどうなるのかよくわからないまま、やることだけはいっぱいある状態で・・・と振り返ってみると結構大変だったな~と思うのですが、当時を振り返ってみるとどうですか?
けいこさん:スポーティーズが動き出して、最初は深く考える暇もなくて前に進むしかなかったですね。(笑)とにかく必死に目の前のことをやっていました。
ー最初の頃と今で、自分の中で大きく変わったな、っていうのはどんなところでしょう?
けいこさん:スポーティーズでプログラムが増えて、日々フレトピアで触れ合う人が増えて、自分がプログラム運営の部分で責任を持つようになって。そこにはみんなの笑顔がたくさんあるんです。自分がやっていることが誰かの笑顔につながっている実感が原動力になってきたと思います。
自分の中で大きく何かが弾けたのは、やっぱり前回の小豆島公式戦だったと思いますね。自分が能動的にぐいぐい動いていくようになったのは、このタイミングかな。
けいこさん:スポーティーズ始まってすぐはどういった風に動けばよいのか、どう伝えたらスムーズにいくのか掴めなくて、悩んだ時期はありました。出会ったばかりの人ともいろいろと進めていく中で、お互いまだどんなキャラクターなのかすぐにはわからなかったり。でも途中からべーさん(渡部)が「けーこねえやん」的なキャラを作ってくれて(笑)、振舞いやすくなって救われた部分は大きい!このキャラ設定のおかげで初めての人とも話しやすくなったから、感謝しています。言いたいことも言いやすくなったし、気兼ねなく話せるようになった感じはあります。
ー確かに、今のキャラが確立してから、「ねーさん!」って感じで選手をはじめ、ますますいろんな人と仲良くなってきましたよね。最近のスポーティーズで嬉しかったエピソードを聞かせてください。
けいこさん:小豆島CHEERSの自主練習ですね。公式戦でパフォーマンスをする予定なんですが、みんなの短期間での成長ぶりに、泣きました!(笑)前回のレッスンでは「大丈夫かなぁ?」って不安になる雰囲気だったんですが、レイヤコーチが檄を飛ばしたのもあり、みんながすっごく練習してきたのが伝わってきたんです。自主練習で平日の夜に集まるのも大変だと思うのですが、親御さんに送迎で協力してもらってみんな頑張って来てくれています。子ども同士で「ここはこうだよ」と教えあっていたり、高学年の子が低学年の子のためにカウントをとってあげたり。学校とは別の、もうひとつのみんなの関係が出来つつありますね。
ーけいこさんが目指している「小豆島公式戦での満席」、そこにはどんな景色が広がってると思いますか?
けいこさん:来てくれる人が楽しんでくれるのは当たり前だと思って万全の準備を進めています。その上でアローズの選手に「満席」を体感してほしいなって思っています。小豆島にバスケを教えに来てくれている選手と関わる中で、彼らの素直な人柄とまっすぐに頑張る姿勢をみているから、「選手のために」という思い入れがありますね。満席で、みんなが楽しんでいて、その中での試合はきっと選手のみなさんの背中をぐっと押せると思っています。
そのためにもあと10日、多くの人に来場してもらえるように頑張ります!
***編集後記***
けいこさんにお願いされると、みんな「よし!やるよ!」と快くオッケーしちゃいます。
普段みんなのために、よりよくなるように‥と考えて、すぐ行動してくれているけいこさんに頼まれたら、断る理由がありません!^^
インタビューの日も小豆島アローズのメンバーが50個ほどのアローズカラーのシュシュを手作りして持ってきてくれていました。小豆島CHEERSのメンバーがパフォーマンスするときに手につけるもので、「けいこさんに頼まれて作ってきたんよ~」と笑顔で持ってきてくれました。
公式戦まであと10日、泣いても笑っても、時間は待ってくれません。
小豆島公式戦を盛り上げる「小豆島アローズ」にはたくさんのメンバーがいます。
SNSで盛り上げてくれるブースターさん、ポスターを町中に貼ってくれるあの子、チケットを売りに走る人、小豆島CHEERSとして盛り上げるために一生懸命練習するみんな、当日会場を「おいしい」で満たしてくれる飲食出店者の皆様、ダンスで盛り上げてくれる団体や鼓笛隊、イラストでいろんなことを表現してくれる人、PRビジュアルを撮影しに小豆島にきてくれたカメラマンたち、今までにないアローズを表現しようとするクリエイティブディレクター。もちろん、チームも、選手も一緒になって作り上げている最中です。
もっともっと、書ききれないくらいたくさんの人がこの【小豆島公式戦】を一緒につくってくれています。
この公式戦が「小豆島でプロの試合開催」に留まらないお祭りになっていく。
ぜひ、このお祭りを一緒に楽しんでほしい!
会場でお待ちしています!また、「手伝うよ!」っていう方もお待ちしております!
特に前日2/15(金)9時からやっているの会場設営に沢山のお手伝いを募集しています!
夜まで準備しておりますので、来れるタイミングにぜひお願いします!
(問合せ:フレトピアホール 0879-62-7077 火曜休館)
<試合概要>
めぐりん小豆島GAMES
香川ファイブアローズ VS ファイティングイーグルス名古屋
2019年2月16日(土) 開場時間 15:30 試合開始 18:00
2019年2月17日(日) 開場時間 10:30 試合開始 13:00
土庄町総合会館フレトピアホール
(文:小林繭子)
(前半はこちらをご覧ください)
2017年に小豆島で初めて開催するプロバスケ公式戦に向けての話し合いで、初めてちゃんとべーさんと話したと思う。
話し出すと2人で何時間も話して、夜中まで何回も話してたような。
大事な決め事は30分くらいでサクッと決めて、後は…
今までの人生の話。
べーさんが感じた事。
僕が感じている事。
べーさんが今思っている事。
僕が今思っている事。
良いことも、悪いことも含めて。
そして、どうありたいか。
どんな世界が好きか。
夜中までコーヒーだけで、何時間でも夢中で話しました。
普通と順番逆だけど、そこから意気投合したと思う。
べーさんの思い描く世界は、子供みたいな世界で、
楽しい! 嬉しい! 面白い!
で構成される世界。
僕も30代半ばになって色んなものが見えてきて、
世の中の嫌な部分、どうしようもない部分、寂しい部分。そんなんをひっくるめて生きていくのが大人って思っていました。
でも、なんか違う。
自分の人生の大半を占める仕事がそんなんだったら、面白くない。
頑張ってる人は評価される世の中じゃないとおかしい。
そう思ってた矢先に、べーさんの話を聞いて、
多分、自分は間違ってないと思えたんでしょうね。
また、べーさんが言った「俺のコーチプロやねん。」をめっちゃ素敵だと思いました。
田舎だから、島だから、と寂しい事言うやつが多い中、それを変えたい、子供達に言わせたくない、と思っていた僕にはドストライク!
しかも、たまたま僕の子供がそんな感じになってきたし。(この話はまたコラムで書きたいと思います!)
そんなこんなで良い感じの事を書いていますが、プロバスケ公式戦を実行するには当然ぶつかる事もあります。
全く初めてのイベント。
今まで飲食禁止の会場を、土足入場OKにして、初めてアルコールまで出す。
“教育としてのスポーツ” が強いこの場所で、“エンターテイメントとしてのスポーツ” を成立させるには。
色んな人に色々と言われ、辛い時もあった。べーさんの判断に納得がいかず、LINEを凍り付かせたこともあった。
でも、今回失敗したら面白いと思ったこの取組が二度とできないかもしれない。
「俺のコーチプロやねん。」は無くなるかもしれない。
その会場で飲食は二度と認めてもらえないかもしれない。
今後自分たちが何を言っても、「結局できんやろ。」って言われてチャレンジしにくい場所になってしまうのではないか。
だから、頑張った。
みんな、頑張った。
べーさんは頑張り過ぎてぎっくり腰になった!(笑)
結果、様々な企画が実現し、両日会場は満員でファイブアローズのホームゲームとしてはシーズンの最高入場者数を記録しました(当時)。「会場を黄色に染める!」という当初の目標の景色を作り、大成功と行っていいくらいのことは出来ました。
一緒に作り上げたメンバーはやった~!!ってなったけど、僕はそこまでの達成感とゆうよりは、
ああ、良かった~!っていう安堵の気持ちが強かったように思います。
だって、あの公式戦は単なる通過点。
あの公式戦で、たぶんスポーティーズはやっとスタートラインに立てました。
皆が僕たちの話を聞いてくれるための、
僕たちが見たい世界への階段の一歩に過ぎない。
ここからです。
僕には発想はない。でも、動くことはできる。人と話すことはできる。
アイディア創造メーカーみたいな人もいるし、凄い人や変な人もいる。
皆色んな動機で、色んな目的で、その辺りはバラバラで自由だけど、
多分、小豆島スポーティーズに関わるみんなの見たい世界はどこかつながっている気がする。
人口減少?
少子高齢化?
それがなにか?
自分達で面白くすればいいじゃない。
今から小豆島はもっと面白くなる。楽しもう。
<編集後記>
丹生さんのコラム、最後は胸が熱くなってしまいます。
「それ面白そう、やろう!」というノリの良さにちゃんと実行力が伴うのが丹生さんで、
スポーティーズにも色んな人を巻き込んでくれました。
丹生さんが代表を務める「小豆島アローズ」がつくるバスケ公式戦は来月2/16,17です。
現在もお手伝い隊をいろんな面で募集中。お問い合わせは小豆島スポーティーズまで!
特設サイトはこちら!https://shodoshimagames.tumblr.com/
(文:丹生茂希 編集:小林繭子)
タグ:小豆島アローズ
こんにちは!STORYZ編集長小林です。
2017年12月に開催した「小豆島バスケ公式戦」で実行委員長として走り回り、2/16・17の公式戦「小豆島アローズ」の代表を務める丹生茂希さん(画像中央が丹生さんです!)のコラムをお届けします。
渡部が<スポーティーズ>という船の行き先を指差し、その航路を決める航海士役が丹生さん。人の繋がりをとても大切にしながら、自身が心動くものに全力をかけてくれる姿は本当に頼もしいです。「あいつおらんかったらこの船沈む!」という渡部と丹生さんの出会いはムチャクチャだったようです。(笑)
前後編でお届けします!
**
スポーティーズのオーナーであり、小豆島アローズの代表を務めさせていただきます、丹生茂希と申します。スポーティーズに関わった最初のきっかけを振り返ると、2017年初夏、知人の紹介を受け、初めて渡部さん(以下べーさん)とお会いたときだと思います。
べーさんからは、「小豆島スポーティーズとしてスポーツをツールに色んな取り組みを行っていくので、是非丹生君のような小豆島の若い世代の人たちにも知って欲しい。」といった内容の話を聞きました。
その時は本当に挨拶程度で、僕自身も、「へ~。そうなんだ。頑張ってくださいね。協力できることはさせて頂きます。」と社交辞令的な返事をしたと思います。(笑)
だって、僕は今はスポーツもあまりしないし、「地域型総合スポーツクラブ」という言葉も聞いたことはある程度だし、何より妙にニコニコしたちょっと怪しい関西弁のおじさんだったし!(笑)
そこから1ヶ月程たった頃、
べーさんから「熊本と香川のプロバスケチームが小豆島にキャンプに来ていて交流会するので、良かったら来てくれへん?選手たちに小豆島の地元の人とも交流して欲しいんだ。」とお誘いが来ました。
バスケかぁ~。
全く知らんな俺・・・
ま、プロ選手ってどんなんやろ・・・?
とりあえず行ってみようか。
って感じの、軽い気持ちで参加しました!(笑)
会場に着くとでっかいアスリートがたくさん!
僕が座ったテーブルには、香川ファイブアローズの高田選手と安倍選手が居ました。
プロバスケ選手とちゃんと話すのは初めて。
正直、スポーツ選手は中々リスキーな職業だと思います。自分の身体とスキルが武器。逆を言えば、そこに特化している分、何かあった場合、どうなるんだろうか・・・?
事故や怪我した場合どうなるの?
家族を養うって観点からすればちょっと怖い。
それらをひっくるめて、やるって決断したのは何がきっかけ?
こんな感じで、率直に色々聞きました。
そこで選手が語ってくれたのは、
リスクは承知。でも、自分はやりたい。
そして、そんな自分を応援してくれる人がいる。その人たちに応えたい。といった思いでした。
なんか、すごいね
子供の頃スポーツ選手を夢見てた子は、大きくなるにつれて、さっき言った様なリスクを考える人が大半だと思います。
そして、そのスポーツの世界で自分より遙か高みの存在を知り、その壁の大きさに圧倒され、大半の人がスポーツ選手の夢を諦め、別の夢を探すんじゃないでしょうか。
いや、夢ではなく、生きていくために、収入を得るために、自分の何かに妥協し選択していくんだと思う。
僕自身も自分のやりたい事はあった。
でも、色んな状況が重なったのと自分に言い訳をして、やりたい事と違う事をしていたと思う。(今は、現状を楽しんでいますし、やりたい事をやってます!)
そんな中、人に何を言われようが、真っすぐ生きてるんだなと。
そう思うと応援したくなるじゃないですか!
そこから数週間後、またまたべーさんから電話が。
「丹生君、この前は来てくれてありがと!あのさ、突然なんやけど、今度この前の選手たちが小豆島で初めて公式戦するんよ。で、その実行委員長なってくれへん?」
おぉ~、まぁまぁヘビィ~な内容をいきなりサラッと来たな、このおっちゃんは!(笑)
で、2秒くらい考えて、「いいすよ!」
と返事しました!(笑)
べーさんと知り合って関わったのは計3日。
話した時間にすると…たぶん3~4時間くらいになると思います。
その時は、思い付きで何でもやっていこう月間だったんでしょうね!(笑)
二つ返事に引き受けたものの、そこからが大変!
実行委員会は行政、商工会、バスケ連盟・・・色んな人がいました。
それに加えて、僕自身自分の仕事をしながらJCの理事長をやっていたので、スケジュールもなかなかのもの。
そもそもバスケのルールなんて全く知らないし、スラムダンク読んだくらいの知識しかない。(笑)
スポーティーズの人も全く面識がない。(!)
さぁて、どうしましょ!(笑)
よし!どうにかしましょ!
ここから、色んな人に出会いました。
長くなってしまうので、続きはまたお届けします!
(文:丹生茂希 編集:小林繭子)